この中で真剣に音楽をやる気があるのは、麗と俺だけだろう。



作詞作曲を任された俺は、麗の魅力を最大限に引き出してやりたいと思った。

あいつの歌声は、人の心を動かせるはずだ。



琢磨と和樹は飾り程度に、後ろで踊らせておけばいい。



俺が目指すのは、アイドルグループではない。



実力がない奴には歌わせない……

それが、俺の方針だ。