Reality~偽りの歌姫~《完》

「じゃあ、おやすみ~!」

俺の葛藤に気づくはずもなく、麗はのんきに笑顔で手を振る。



「おやすみ、麗」

あいつが部屋に入り鍵をかけたのを確認してから、俺もその場を後にした。



男になりきろうとする麗の努力を否定するつもりはなく……

あいつを不安にさせるような態度をとる気もない。



気づかぬふりをして、男として扱ってやるのが麗のためには一番いいのかもしれないが……

あいつの女の部分がどうしても目についてしまう。



今日の俺はどうかしている。

少し飲み過ぎたのだろうか。