Reality~偽りの歌姫~《完》

「俺もそろそろ戻るわ」

琢磨はグラスに残っている酒を飲み干した。



「琢磨、ついでに和樹も連れて行ってやれよ」

「えっ……俺が?」

ブツブツ言いながら、和樹に近づく琢磨。



「おい、起きろよ。和樹~!」

琢磨は和樹の顔をビシビシ叩く。

「いってぇ……」

ようやく目を覚ました和樹を引きずりながら、琢磨はドアノブに手をかけ振り返った。



「後はよろしくな、リーダー!」

今日も俺一人で片付けるはめになりそうだ。



「麗、歩けるか……?」

意識が朦朧(もうろう)としている麗の肩を抱え、俺も部屋を出た。