Reality~偽りの歌姫~《完》

「おい……麗、ここで寝るなよ。
ちゃんと自分の部屋に戻れ」

「和樹だって、そこで寝てるじゃん」

和樹を指差して、不満げな顔をする麗。



本人には言えないが、麗と和樹では事情が違う。

俺だって酒を飲むと、多少は判断が鈍くなることもある。

一晩、麗を俺の部屋で預かりたくはない。



「お前はもう戻れ。俺が送るから……」

意識がなくなりそうになっている麗の肩を揺すった。