本人が望むなら、麗を男として扱っていく。

それ自体は、難しいことではない。


しかし、こんな嘘をいつまで隠し通すことができるのだろうか。



偽りの姿に、麗自身が追いつめられてしまう日がくる……



麗の震える背中を見ていると、そんな予感がした。