Reality~偽りの歌姫~《完》

冷たい雨のなか、傘もささずブランコに座る姿。

髪も洋服も雨に濡れ、さびついたブランコの鎖に寄りかかり小刻みに震えている。



「麗、風邪ひくぞ」

俺の呼びかけに、麗は小さく首を振った。