「芸能人なんて、みんな作り物だろ。俺だって……お前だって……」

麗は、遠くに目をやる。

「どれが本当の自分なのか……
俺にもわからない」

そう言い終えると、俺に視線を投げかけた。



「別に俺は……今のままでいいと思ってるから」

そう言い残し、自分の部屋に入っていった。