「あの噂のことか……?」

麗は、無言でうなづいた。

「噂なんてそのうち治まるもんだ。あまり気にするな」



そう言ってみたものの、噂が真実だった場合は……悪い方向に進んでいくのだろうか。



出所がわからない噂話を消すのは、意外と難しいのかもしれない。