Reality~偽りの歌姫~《完》

「ジュリ……そんなこと言わないでよ。
俺、ジュリのためだったら何でもするから」

ジュリアは、涙が溢れる目を和樹のほうに向けた。

「あんた忘れたの……?
私、お金も権力もない男とは付き合わないって言ったじゃん」



「俺、金も力もないけど……
ジュリのこと大好きだから」

ジュリアは言葉を返すことができず、震える唇を噛みしめた。