Reality~偽りの歌姫~《完》

感受性が高いジュリアは、人の心の動きを敏感に感じとってしまう。

ジュリアに慰めの言葉をかけてやろうとした時、顔色一つ変えずに病室を出て行った桜井社長の姿を思い出した。

ジュリアの言うことも、あながち嘘ではない気がして言葉を飲み込んだ。



「芸能人なんて……みんな使い捨てなんだから。私だって……売れなくなったら、生きてる価値ないでしょ」



「ジュリが死んだら……俺は悲しいよ」

和樹の目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。