Reality~偽りの歌姫~《完》

「俺は……ジュリが目を覚ますまでいるよ」

和樹は、力なくつぶやいた。

ジュリアは気づいていないようだが、和樹は本当に一途な奴だ。



心配そうな顔でジュリアをのぞきこむ和樹の頭をポンと叩いた。

「そんな顔するな。ジュリは大丈夫なんだから」



規則正しく寝息をたてるジュリアに目をやる。



その時、ジュリアの指先が微かに動いた。