Reality~偽りの歌姫~《完》

「ジュリは……大丈夫なの?」

「命に別状はないそうだ」

「よかった……」

和樹は今にも泣き出しそうな顔で、ジュリアが横たわっているベッドに近づく。



医師と話をしていた桜井社長も病室に戻ってきた。

この状況でも、顔色一つ変えずに冷静に立ち回る女社長。

涙を流して取り乱されても困るが、この女……本当に血の通った人間なんだろうか。