Reality~偽りの歌姫~《完》

浴室の扉を押し開けると、床に転がる銀色の刃が目に入った。



急いで浴室の明かりをつける。



血のついたカミソリのすぐ側には、ジュリアの右手がぐったりと横たわっている。

その左手は、水がはられた浴槽の中にぶら下がっていた。



「ジュリ、しっかりしろ!」

浴室に駆け込み、ジュリアを抱き起こした。