Reality~偽りの歌姫~《完》

「ジュリ、いるのか」

あてもなくジュリアに呼びかけながら、部屋の明かりをつける。



ようやく視界がはっきりした部屋の中に、ジュリアの姿は見当たらない。



布団が乱れたままのベッドに触れてみたが、ひんやりとした感触でジュリアの気配は感じられなかった。

枕もとには、彼女の携帯が置かれたままだ。



もう一度入り口に戻ろうとした時、浴室から水がしたたる音が聞こえた。