「ごめんね……
こんな話、遼には関係ないのに」

そう言って、ジュリアは立ち上がる。

「私もう帰るね。
なんか急に……遼の顔が見たくなってさ」



「ジュリ……送るよ」



「いいよ。
私はもう……大丈夫だから」

俺の手を振り切り、ジュリアは部屋から飛び出していった。