ーライブ前日のゲネプロ

Streamの控え室には、重い空気が漂っていた。


俺達とジュリアは同期のはずだが、年々わがままになっていくジュリアには誰も手がつけらない。

この仕事に気が乗らないのは、俺だけじゃないようだ。



「俺、失敗したらジュリアに殺されそう……」

和樹は雑誌に目をやったまま、小さくつぶやいた。