俺の手の中には、麗のサングラスだけが残されていた。

言ってはいけないセリフを、口にしてしまったのだろうか。



自分を抑えるように涙を流す麗の姿が、目に焼きついて離れない。



男どうし……

俺達は、いつまでこの関係を続けなければいけないのだろうか。



手の中に残された麗のサングラスをそっと握りしめた。