Reality~偽りの歌姫~《完》

「俺は……」

麗は何も言わずに、ただ俺の動きを見つめている。

俺も、麗から目をそらすことはない。

どうすれば、上手く伝えられるのだろうか。



麗の様子をうかがいながら、少しずつ顔を近づけていく。

唇ギリギリまで顔を近づけた時、麗の体がビクッと反応した。