出会い

ーーギィィッ

「あ、いた…深月くん…」

「やっ……やだっ…来ないでっ…来ないでっ!」

「み、深月くん?!」

僕の頭の中はパニック状態だった。

〈「深月!待て!このクソガキが!」〉

「……っ!!!やめてっ…!!!来ないでっ…!!!」

嫌な記憶が蘇る……

入って来たのが誰なのか、分からないだけど……

怖くて怖くて堪らないんだ……

「来ないでっ……」

身体が震える……

「深月くんっ……私だよっ……?優菜だよっ……?」

優菜っ……

優菜っ……?

誰…だっけっ…

思い出せないっ…

誰なのっ……

怖いよっ……

「来ないでっ……」

「深月くん…お願いっ…!思い出してっ…!」

そう言って、唇を僕の唇を重ねた。

「ーー…っ!!!」