出会い

椅子に座ると、爽羽さんはは真面目な顔をしてこう言った。

「この前、いえ、何年も前から、深月くん達のご両親から連絡があったの」

「……っ!」

「だけど、私は深月くん達を渡さなかった」

「また…暴力をふるうかもしれないから…ですか?」

「…ええ、そう。それに、深月くんの心は、また傷つけてしまって閉じてしまうと、もう一生開かないような気がしたしね」

「…でもどうして…どうして暴力ふるってすてた深月くん達に、会いたがったんでしょうか…」

「ストレス発散が欲しかったから」

「ーー…っ!!!」

「電話を切られる時、こう言われたわ。深月達を返してくれなかったお前らを許さない、どうなっても知らないからなって」

そんな…

酷いっ…