「はじめまして、杉本優菜です」

「……」

「君のお名前、教えてくれるかな?」

「……」

無言。

き、気まずい…

男の子の腕には、痣がだくさんあった。

親に暴力ふるわれてたんだ…

みんな辛い思いしてたのに笑顔でいて…

「あ…拓いた…って、なんで優菜泣いてるの…!?」

「だ、だってっ…みんなっ…偉いなって思ってっ…」

「…ふふっ…優菜は泣き虫だな…」