そう怒鳴りつけたあと、小さい身体の深月をおぶって、病院に向かった。

必死に走った。

死んでしまうんじゃないかって思ったから。

深月の額から流れる血は止まらず、おぶってる時に俺の服にもついた。

それも恐怖だった。

病院に駆け込むとパニクって、とにかく叫んでた。

「お願いします!早く!早く弟を見てください!血が止まらなくて!早く!」

「ボク!ちょっとおでこ見てみるからね!落ち着いてね!」

「うん!深月っ、ごめんなっ!」

「お兄…ちゃ…」