「俺は悪くないからな。こいつが悪い」

また、いつものセリフ。

だけどこの日だけは、俺の中でなにかが爆発したんだ。

理由は多分…いやきっと、深月。

額から流れる血。

小さなうめき声と泣き声。

死んでしまうかもしれないという恐怖で、俺は親に怒鳴りつけた。

「ふざけるな!!!深月はなにも悪くない!!!悪いのはお前らだ!!!」

「んだと!!?」

「謝りなさい!!!優月!!!」

「やだね!!!俺は間違ってない!!!お前らなんか!!!とっとと消えてしまえ!!!」