「優菜は我儘だよっ…!僕はそんな我儘言えないっ…!喧嘩も出来ないっ…!」

「深月くーー」

「ふざけないでよっ…そんなちっちゃいことでっ…そんなことで悩むなんてっ…そんな優菜なんて知らないっ!」

「深月くん!!!」

深月くんの後ろ姿を見つめたまま、私は動けなかった。

あんなに怒った深月くんは、見たことなかったから。

そして私は、深月くんを探すため、走り出した。

深月くんの過去が知りたい。

いつも疑問に思ってることを聞きたい。

答えてくれるか分からないけど知りたい。