「はあっ…はあっ…優菜…」

「深月くんっ!」

私は、深月くんに抱きついて泣いてしまった。

1ヶ月前のように。

しばらくすると、深月くんは聞いてきた。

「どうしたの?今日…話せるなら…僕に話してくれる?」

「…今日、パパの命日なの…」

「…っ、この前の人は?」

「ママが再婚して、あの人が今のパパ。本当のパパは…」

「そっか…」

私は、ゆっくり、今までのことを全て話した。

深月くんの顔を見ずに。