ーーピンポーン

急いで開けると、息を切らした深月くんが立っていた。

「優菜ちゃっ…」

「深月くっ…」

私は驚いてる深月くんに抱きついた。

深月くんは驚きながらも、私を抱きしめてくれていた。

この日はママもあの人も帰っては来ず、深月くんはうちに泊まった。

深月くんは、なぜ泣いていたのかの理由を聞くこともなく、黙って泣かせてくれていた。