「優菜、亡くなったお義父さんに会いに行こうか」

「……うん」

あれから5年が経ち、深月くんは、私にプロポーズしてくれた。

嬉しすぎて泣いちゃったけど、深月くんは笑ってた。

だから、私も笑った。

ママもパパも賛成してくれて、今日、籍を入れた。

今はその帰りだ。

「来たよ、パパ。今日は1人じゃないんだよ。知ってるよね?」

「お久しぶりです、お義父さん」

しばらくここで話をしていた。

もう会えないけど、パパは私達の中で生きている。

私達が笑う度にあたたかい風が吹く。

パパが笑ってるのかなーー