「もう一生、僕に会わないで。それじゃ、さようなら」

そう言うと、私を抱き上げたまま、歩き出した。

歩いてる時、深月くんは俯いたまま、小さく同じ言葉を繰り返し呟いていた。

「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさいーー」




深月くんのお願いは、長かった前髪を切ることと、捕まったお母さんに会いにいくことだった。