「だけど、あなたは母親らしいことをしたんですか?僕と兄さんを放っておいて、それでも母親って言えるんですか?」

「うるさい……」

「僕は、あなたに母親らしいことをされた覚えはありません。いつも怒った顔で、笑った顔なんて覚えてない」

「うるさいわね!!!」

「覚えてませんか?僕が、台に頭を打った時のこと」

「……覚えてないわ」

「あの人に殴られて、いつもより力強くて、あの時小さかったから、僕は台まで飛んだんだ。そして、角に頭を打った」

「……っ」

更に強く手に力を入れて震えていた。

この人と……

話すだけでも辛いのに……

深月くん……