「あれ?なんで私、寝てたの?」

「……覚えてないんだ」

呆れ笑いをする深月くん。

「うん……」

だって、ほんとに記憶にないんだもん。

「僕が拓を連れて出てきた時、爽羽さん達に抱えられた。聞いてみたら、僕が炎の中に入ったら優菜は倒れたって」

嘘……

「あっ、たっくんは!?」

「大丈夫。隣の部屋で寝てる」

「よかった……そういえば」

「ん?」

「どこ?ここ……」

「えっとねー」