出会い

「爽羽さん、荷物お願いします」

「お兄ちゃん!」

「なにするの!?」

「みんな、大丈夫。待ってて。すぐに戻ってくるから。拓を連れて」

「お兄ちゃんっ…約束だよっ?」

「うん、約束」

深月くっ……

「優菜」

深月くんは、私を優しく抱きしめた。

「優菜、僕のことを、好きになってくれてありがとう。愛してくれてありがとう。大好きだよ」

やだ……

「やだっ……深月くっ……」

優しい顔をして、私にキスをした。