出会い

「そっ……んなっ……やだっ……やだぁ!!!たっくん!!!」

「待て優菜!!!」

今にも炎の中に入りそうな私の腕を、深月くんは掴んだ。

「離して!!!たっくんを連れてこなきゃ!!!せっかくっ……せっかく心開いてくれたのに!!!」

「優菜!!!」

「もうっ……もう大切な人を失うのはやだ!!!」

「……っ!!!」

「早くしないと!!!たっくん死んじゃうよ!!!」

「分かった!!!分かったから……落ち着いて、優菜……」

「深月くっ」

「僕が、連れてくるから」

「……っ!!?」