なんでもネタ要素たっぷりの回答をしてしまう先生の語彙力にはびっくりする。
「違うって。タバコ。それじゃバレるよ。」
「あぁ、そっちね、びっくりした〜。」
私はポーチから、小さなボトルに詰め替えておいた香水を出して、先生に差し出した。
男性でも使いやすそうな、爽やかな香りの香水だ。
「これ、あげる。男性でも使いやすい匂いだから、気に入るはず」
先生のスーツのポケットに、今日入れてまだ使っていない香水を突っ込んだ。
それから私は資料室を出て教室に戻った。
教室に入り時計を見たら、開始五分前になっていた。
「おかえり、夢香。遅かったね。」
出迎えてくれたのは彩だった。

