「先生。待って。」
私は引き止めてしまっていた。
何を話したらいいのか、話題も用意していないし、先生からじゃーなって言われたのに、引き止めてしまった。
何をやっているんだ私は。
「ん?どした?」
先生はこちらを振り返って、立ち止まった。
何を話したらいい。もう引き返せない。
咄嗟に出た言葉は、
「先生、臭い」
私は最低だ。
誰か私を罵ってくれ。
咄嗟に出る言葉が臭いって。こいつ絶対性格悪いぞ。
失敗した。
「え、なになにいきなり悪口?仕方ないよ、歳だもん。加齢臭くらい許してよ」
そんなに年取ってないくせに。
たした25くらいだったはず。

