「そうだよね〜、2人ともさー、蛙化現象交換しよ?」

「「いやだよ」」


2人は英語の単語帳や社会の単語帳をペラペラとめくりながら質問に答えた。


2人は市内でもかなり有名な偏差値の高い高校に入学を希望していた。

頭が良いから、それでも余裕で入れるくらいだ。


私といえば、下から数えた方が早いくらいの馬鹿なので、二人と同じ高校に行ける訳もなく、1ランク下の高校を選んだ。


高校なんてどうでもいい。入れればいい。


「あ、夢香、マスク汚れてるよ。」

そう言って彩は私のマスクを擦った。