見上げる空は、ただ蒼く

やっぱり、奏は私にとって
かけがえのない大切な人だ。

好きで好きでたまらない。

でも、戸籍上では私たち2人は
兄と妹という関係。

名字も、学校では旧姓のまま
にしてもらっているけれど、
本当は奏と同じ「神影」だったりする。

「私たち、幼馴染の頃と全く
変わらない過ごし方してるけど
今は兄妹なんだよね...。」

そう呟くと、奏も
しみじみとした様子で深く頷いた。

「そうだな。確かに結乃は俺の
妹ってことになってたよな。
なんか不思議な感じするけど。」

奏が、私のお兄ちゃん。
想像しただけでドキドキする。
奏は面倒見がいいから
可愛がってくれるかもしれない。

いろいろ考えて赤くなっていると、
つん、と額を押された。

「なーに考えてんだよ。」

目の前に彼の端正な顔。
日本人にしてはかなり珍しい
チャコールグレイの瞳は実の母親
譲りらしいと聞いたことがある。