見上げる空は、ただ蒼く

「ごめん、なさい。」

涙で目の前がぼやける。

「本当にごめんなさい。
私の、せいで......!やっぱり
私は出来損ないなんだ。
私なんか死ねばいい......っ。」

「止めろ、結乃!」

突然、奏が大声で怒鳴った。

ここは隔離病棟。

例え大声で怒鳴ったとしても、
壁が全て防音の素材になっているから
外に声が漏れることはない。

私はびくりと肩を震わせて
奏の方を見た。

奏は私の目をまっすぐに
見つめている。

そして、男子らしい大きな
手でぎゅっと肩をつかまれた。

「俺は結乃を傷つける奴を
許さない。たとえそれが
結乃自身であっても。」

彼は花が開くようにふわりと
微笑みを浮かべる。

「俺、結乃には自分のことを
もっと大切にしてほしい。周りを
大切にしたいならまずは自分を
大切にするところから、だろ。」

「奏......。」