次々と語られる真実。
そのスピードに、追い付けない。

「そうして過ごしていたら、
璃依が玩具のナイフと本物のナイフを
入れかえて結乃を殺そうとした。

私がやめろって言ってもあの子は
聞くような子じゃなかった......

いつだって私は璃依が暴走するのを
必死で止めてきたけど、あの子は
どんどん結乃に執着していって
殺すことで奏から結乃を奪って、
自分のものにしようとしてた。

璃依の暴走は学園祭以降も
とどまるところを知らなくて、
神影家に小学校の頃のクラスメートで
奏を憎んでいた子を大金で雇って
結乃を殺させようとしたり、

葉音を操るだとか璃依自身が結乃を
いじめるだとかし続けたのよ。」

「それでお前は弟がこれ以上
暴走しないように俺がフランスに
行った少し後くらいに学校に
長期休校届けをだしたんだよな。
学校に行かせないことで結乃を
守ってたんだろ。」