見上げる空は、ただ蒼く

するとばあちゃんは少し待っていて、
と言ってどこかに歩いていった。

『そう言えば奏が産まれてすぐの頃から
あの子はグレーのコンタクトレンズとやらを
するようになったんだよ。本当は真っ黒な
瞳でね。私はそっちの方が好きなのに
あの子ったらイメチェンなんて言ってて。

写真は見つけたから電話をきったら
メールで送るわね。じゃあ奏も病気には
くれぐれも気を付けるんだよ。』

『ありがとう、ばあちゃん。』

やっぱり、あれはコンタクトなのか。
お礼を言って電話を切ると、ぴこんと
電子音がしてメールの受信を知らせた。

『これが写真です。』

短いメッセージに添付されたフォルダを
ドキドキしながら開いた。

「.........っ。」

それは幸か不幸か俺の母さんが
結乃の母さんと2人で映っている写真。
この2人が逆ということは。

「アイツが、俺の母さん......!」

信じられない。

いや、信じられないんじゃなくて
信じたくないだけなんだと分かっている。