部屋の隅で頭を抱え込む。
悩みに悩んだ末に、私が記憶を
取り戻したことは、凜に言わないで
おこうと決めた。

その代わり、罰をうける。

私は、凜のいじめを恨まない。
何をされても文句を言わない。
それが私の、罪の代償。

凜は、私以上に苦しんでたんだ。
今も苦しいのかもしれない。
私をいじめることで、少しでも凜が
心を軽く出来るのなら。

私はちゃんと受け止めるから。
もう逆らったりしない。

頭の上から水をかけられても
美術室のカッターで傷つけられても
汚れた上履きで踏みつけられても。

嫌だって言ったりしないから。
やめてよって言ったりしないから。


だから......








        許して?