気づいたら体が自然と動いていた。



 目の前にいる、小さい頃からずっと好きだった女の子。


 気持ちはずっと変わらなくて、でも伝えられなくて。


 いっそ、もうこのまま伝えずにいようと思っていたけど……。




「兄貴じゃなくて俺を見ろ」


 そう言って俺は。




「ひーく………………んっ…………」



 目の前にいた風香にキスした…………。