「ヘェ?」

 注目する一同。
 カトリーは直斗に伺う。

「星谷先輩、私から言ってイイ?」

「どうぞ」と手を出した星谷。

 コホン!

 軽く咳払いをしたカトリー。
 ポケットからティッシュを取り出して自分の唇を拭き始めた。
 そして髪の毛の乱れや、制服のネクタイの乱れを直し始めた。
 すると、圭太から後頭部をバチンと叩かれた。

「はよ言え!」

「あ、ハイ! 灰原先輩は…、同じクラスの人たちから軽蔑されたんでしょう?」

「何を?」