星谷直斗と大志万芽衣は元々、幼なじみだった。
 小学校の時、お母さん同士の付き合いが縁で2人は知り合いずっと一緒だったのだ。

 2人で学校の帰りなんかによく遊んだものだった。

 サッカー好きの星谷は少年チームのメンバー入りをして才能を発揮させてチームの主役に抜擢された。
 芽衣は試合の時は欠かさず、応援の為に試合会場まで足を運んでいる。

 中学になってからは2人は星谷の親の関係で他県へと引っ越しした為に同じ学校に入れず、離れ離れになってしまった。

 芽衣は寂しさのあまり、泣いてばかりいた。