葵side



蘭がいなくなって2週間がたった。




私が、階段から落ちたあの日蘭は行方不明になった。




あの日気づくと、私は保健室のベッドで寝ていた。




でも、誰が保健室まで連れて行ってくれたのか分からなかった。




「中山さん。ちょっと良い?」




「は、はい!」



突然、相沢くんに呼び出されついて行く。



「あ、あの。中山さん!」



くるっと振り向いた相沢くんに私は少し驚いた。




相沢くんの顔がトマトみたいに赤い。




「は、はい!」




(な、何だろ・・・・・・。)




「好きです!俺と付き合ってください!」





(え!?相沢くんが・・・・・・私を?)





「で、でも良いの?蘭は?だって付き合ってて・・・・・・。」





「良いんだ。俺は中山さん一筋だから・・・・・!」





その言葉に私の顔が赤くなった。




(ーーー!!)





「ダメ・・・・・・かな?」




私は、首を横に振る。





「ううん・・・。よろしくお願いします!」





相沢くんの嬉しそうな顔を見て笑顔になった。











叶夢「頂いていくわね。あなたの悲しい記憶。」