蘭side



(悪くない。私は悪くない!)



階段の所で腕を振りほどいたら、葵が落ちていた。



私は、怖くなってそのまま逃げ帰った。



アイツがどうなったかなんて知らないし、それに私は間違ったことなんてしてない。



(そうだよ。全部、全部、葵が・・・・・・。)



「ひーきたさんっ!」



「・・・・・・・・!!」




気がつくと、私は知らない場所にいた。



(あれ・・・・・。ここ、どこ?)



「こんばんは!」



振り向くと、知らない女の子が2人が立っていた。



「誰?」



「初めまして!私達は、あるサイトの管理人。これから引田さんには、お仕置きを受けてもらいます!」




「はぁ!?」



(何なの?コイツら。)



「何?そのお仕置きってのは?アンタら、ふざけんのも大概に・・・・・・。」



すると、床から無数の手が伸びてきて足や腕を掴んだ。



「キャーーー!!」



私が叫び出すと、どんどん手は伸びていって体全体を掴まれた状態になった。



「な、何コレ!?」



取ろうとしたりもがこうとしてもその手達は、ビクとも動かず、がっしりと掴んでいた。




そして、そのまま私は底へと引きずり込まれた。