「北斗〜!来たよー。どこにいるの〜?」
ホコリっぽい匂いが立ち込める部屋。
(北斗〜!どこにいんのよ〜!)
「あ、茉莉子!」
声のする方を見ると、金髪にドクロマークのネックレスを身につけたあたしの彼氏・北斗が手を振っていた。
「も〜!こんなとこ呼び出して!話って一体何なの?」
あたしは、北斗に近づく。
話をしようとしたその時。
「グハッ!」
お腹に強い痛みが走り、その場に倒れ込む。
(クッ・・・・・!な、何・・・なの!?)
手に持ってるのは、スタンガン?
一瞬何が起きたか分からなかった。
「も〜。未夢!もっとうまく殺らないと。」
「ごめんごめ〜ん!」
北斗が背後に潜んでいたであろうガキと話をしている。
どういうこと!?
「ほら、混乱しちゃってるから。マスクはずして!」
北斗・・・・・いや、未夢と呼ばれたヤツが顔のマスクをベリベリとはずす。
そこには、小学生くらいのガキの顔があった。
「あんた達誰よ!それより北斗はどこ!?」
「も〜。うっさいな〜!静かにしてよ。おばさん!」
「グハッ!!」
お腹を蹴られ、激痛に耐えられず座り込む。
(痛!何なの・・・・・・コイツら!)
「この・・・・・・クソガキ!!」
「それはアンタの方だよ。西島茉莉子。」
「はぁ!?何・・・?大人に対してその言い方は!!」
(マジムカつく!!)
あたしが掴みかかろうとしたその時。
「・・・・・・・・うっ!!」
隠し持っていたバッドで殴られ、あたしは気を失った。