あの日、出会ってしまった。

綺麗でそして美しい、そんな初めての感情に。



高校1年になる春、その入学式の日、私は彼に出会う

私をひと目見て彼は言った。
「発育は12さいまでだぞ!」

なんだコイツ、初対面でいきなりこれかよ、
初めてにして最悪の出会いをしてしまった。
こんなはずじゃないのに。もっと普通に友達を作れるようになりたいのに。




小学校の時から、私は人と関わるのが苦手だった。
いや、関わるのは好きだが、そこに至るまでがどうもできなく、いわゆる「コミュ障」というものであった。

そんな私は高校入学は、自分の事を知ってる人がいない所へ行きたいと思うようになり、それに見合った高校へと入学した。

自分の事を知らない人なら、コミュ障を治す、いいチャンス、そう思ったのだ。

しかしどうだろうか、入学と共にこの状況である。

先が思いやられる。
いや、むしろ最初から失敗した…

そんな絶望と共に、この最悪な物語は始まっていく