キミの恋に溺れさせて



隣の席の人はニコリと笑った


───ドキリ……



「あ、あれ……?」



心臓が、一瞬、跳ねた


……ような



「ん?どうかした?」


「……なんでも、ない、です」



そっか。と隣の人は呟いた


ほんとうに爽やかな人だ……


そう思っていると


あれ?……何か、忘れている、ような……



「あの、お名前……は?」