その涙を拭えても

「事故の時にね…腕、怪我しちゃって。このままだと、腐っちゃうから腕、切り落としたんだ」

「………」

「ビックリした?私、言うほど気にしてないんだー。義手とか付けたらかっこよくない?」

「………」

「ねえ、どうしたの?そこまで驚かれるとは思わなかったな…」

「じゃあ、なんで…泣いてるんだよ」

ようやく絞り出した言葉は、部屋に静寂を呼んだ。