その涙を拭えても

どうにも元気がない。その様子に違和感を感じた俺は彼女に声をかけた。

「どうした?元気ないな。生きてたんだし、後遺症とかはないんだろ?」

「え、あ、うん。そう、なのかな。後遺症…ね」

どうにも歯切れが悪い。おかしいな。

「なんかあるなら言ってくれよ」

「…隠すのは無理…かな」

そう言って彼女は毛布をズラした。